映画「プーと大人になった僕」が教えてくれた「働く意味」
- 2025.06.06
- 成功するためのビジネスマインド

先日映画『プーと大人になった僕』を観ました。
くまのプーさんが、
大人になったクリストファー・ロビンに会いに来る──
そんなシンプルなストーリーなのに、なぜだか深く刺さりました。
起業家として、
常に「成果」を求め、「動くこと」が
美徳とされる世界に生きているからこそ、
この映画のメッセージが胸をえぐってくるようでした。
働くって、何だろう?
映画の中で、
クリストファー・ロビンは
「仕事が忙しくて家族と過ごす時間がない」と悩んでいます。
子どもの頃の“親友”であるプーと再会した彼は、
最初こそ戸惑いながらも、
プーの飄々とした言葉や行動に少しずつ心をほぐされていきます。
「今日っていう日は、いちばん好きな日なんだ」
「何もしないって、とっても大切なことなんだよ」
この言葉を聞いた瞬間、僕はハッとしました。
まるでプーに、
「あなたは何のために働いてるの?」
「忙しさの中で、大事なものを見失ってない?」
と優しく問いかけられているようで。
起業家こそ、時間の使い方に鈍感になってはいけない
僕たち起業家は、
「自由な働き方をしたい」
と願ってスタートを切る人が多いと思います。
でも、
気づけば「自由に働くために働きすぎる」という矛盾に陥る。
・売上を上げるために、がむしゃらにSNSを更新する
・効率を上げるために、仕組みを作っても、また次のことに追われる
・お金も動いて、感謝もされているのに、どこか満たされない自分がいる
これは、
僕自身も何度も経験してきたことです。
そして気づいたのは、
「自由になるために起業したのに、心が不自由になっていた」ということ。
忙しさは、麻酔になる
人は、
忙しいと「感じる力」が鈍くなります。
本当は少し疲れてる。
本当は誰かとちゃんと話したい。
本当は違う選択がしたかった──
そういう“微細な感情”に、鈍感になってしまう。
でも、
プーの言葉は、その麻酔を静かに解いてくれます。
「何かをすることよりも、誰かといることの方が大切だよ」
この一言には、
ビジネスの本質が詰まっていると思うんです。
ビジネスは、“誰かのため”であるべき
売上を追うのは大切です。
でもそれは、
「数字のため」じゃなくて「人のため」にやること。
僕がこれまで関わってきた中で、
大きく結果を出していった人たちは、
みんな“自分のやりたいこと”にまっすぐで、
“誰かのために届けたい”という気持ちが強かった。
つまり、
「ビジネス=貢献の形」として捉えている人が、
ちゃんと結果を出していたんです。
「何をするか」より「誰と、なぜやるか」
プーの世界では、
ただのんびり過ごすことが、
当たり前に価値になっています。
でも僕たちは、
いつの間にか
「動いてないと不安」
「結果が出ないと価値がない」と
自分にプレッシャーをかけ続けている。
そのプレッシャーって、
果たして“誰の期待”なんでしょう?
多くの場合、
それは“自分が勝手に作り上げた幻想”です。
僕たちは、いつでも戻れる
この映画が伝えてくれるのは、
「大人になっても、いつでも子どもに戻っていい」ということ。
そしてそれは、
「起業してからでも、最初の想いに戻っていい」
というメッセージでもあります。
たとえば、最初に描いたビジョン。
「ああなったらいいな」
「こういう人を助けたい」という願い。
忙しさに追われて、それを忘れていませんか?
“余白”こそ、強さである
僕は今、
「余白を持てる起業家が、最終的に一番伸びる」
と思っています。
感性を鈍らせず、
焦らず、自分のペースで進める人ほど、長く愛される。
そしてそのためには、
「働くってなんだろう?」という問いを、
定期的に自分に返すこと。
この映画は、その“思い出す装置”として、
とても優しく、でも確かに背中を押してくれました。
最後に、あなたへ
あなたは、なぜ起業したんですか?
どんな未来を創りたくて、
その一歩を踏み出したんですか?
目の前の「やること」が積み上がりすぎて、
本来の「やりたかったこと」が埋もれていませんか?
もし少しでも、心がざわついたなら、
その違和感を、ちゃんと拾ってあげてください。
働くって、何かを得ることじゃなくて、
誰かの喜びに、自分の心を重ねること。
そんな働き方が、できたらいいですね。
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