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海外で利益を稼ぎ、日本で価格を守る時代へ

海外で利益を稼ぎ、日本で価格を守る時代へ

World Shift Program|世界市場から読む経営 Vol.001

サイゼリヤ。 スシロー。 ゼンショー。
日本を代表する外食企業に、ある共通点が生まれています。

それは、
「海外で利益を稼ぎ、日本で価格を守る。」 という新しい経営戦略です。

Yahoo!ニュースで紹介されていた記事では、
サイゼリヤはアジア事業が国内事業を上回る利益を生み出し、
スシローやゼンショーも海外事業が大きく成長していることが紹介されていました。

この記事を読んで、 私は「海外進出が成功している」ということよりも、
もっと重要なことを感じました。

利益を生み出す場所が、 日本から世界へ変わり始めている。

ここが、
これからの経営を考える上で非常に重要なポイントです。

海外進出は「攻め」ではなくなった

以前の海外進出は、 売上を増やすためでした。

国内で成功した企業が、
次の成長市場として海外へ挑戦する。
そんなイメージだったと思います。

しかし今は少し違います。

海外は、 売上を増やす場所ではなく、
利益を生み出す場所になりつつあります。

つまり、
海外で利益を生み出し、
その利益によって日本国内の価格競争にも耐えられる体力を作る。

これは、
今までの海外戦略とは全く違う考え方です。

サイゼリヤが安い理由。
スシローが価格を維持できる理由。
その背景には、
海外市場という第二の収益基盤があります。

市場を一つしか持たない経営は、 これからますますリスクになります。

私はイギリスとスペインで、それを肌で感じました。

私はイギリスで約4年半。 スペインで約1年。
海外で生活してきました。

その中で驚いたのは、 日本企業の商品が、
世界中の暮らしの中に自然に存在していたことです。

スペインの小さな田舎町でも、 日本車が走っています。
日本の家電があります。 日本製の製品が生活を支えています。

日本では、
当たり前すぎて価値に気づかないものが、
海外では高く評価されている。
そんな場面を何度も見てきました。

だから私は、
以前から言い続けています。

日本市場の次は、世界市場だ。

これは、
「海外へ出ましょう。」 という意味ではありません。

世界という視点で、 自社を見る。
それだけでも経営は変わります。

大企業だけの話ではありません

この記事を読んで、
「サイゼリヤだからできる。」 「スシローだからできる。」
そう思う方もいるかもしれません。

しかし私は、 そこが一番違うと思っています。

学ぶべきなのは、 会社の規模ではありません。

市場を一つに依存しないという考え方です。

中小企業だからこそ考える価値がある

「海外進出なんて、うちには関係ない。」
そう思われる経営者は少なくありません。

しかし私は、 海外へ出ることよりも、
世界という視点を持つこと の方が重要だと思っています。

例えば、
あなたの会社の商品やサービスは、
なぜ選ばれているのでしょうか。

品質でしょうか。
技術力でしょうか。
対応の丁寧さでしょうか。
納期でしょうか。
それとも信頼でしょうか。

日本では当たり前と思われている価値でも、
海外では「そこが欲しかった」と評価されることがあります。

逆に、
日本では価格競争に巻き込まれている商品でも、
市場が変われば、 価格ではなく価値で選ばれることがあります。

市場が変われば、 価値の見え方も変わります。

だから私は、
まず世界を見ることをおすすめしています。

海外へ出るかどうかは、
その後で考えればいいのです。

日本市場だけでは見えないことがある

日本市場は、
これから人口減少が進みます。

物価は上がる。
人件費も上がる。
原材料費も上がる。

しかし、
価格だけは簡単には上げられない。

今回の記事で紹介されていた外食企業も、
まさにこの課題と向き合っています。

海外で利益を生み出し、 国内の価格を守る。

これは単なる海外進出ではありません。

会社全体の経営リスクを分散する戦略 です。

私は、
この考え方は外食産業だけではないと思っています。

製造業も。
サービス業も。
建設業も。
IT企業も。
地方企業も。

市場を一つしか持たない時代から、
複数の市場を持つ時代へ。

これからの経営には、
そんな視点が必要になってくると感じています。

だから私は「世界市場適性セルフ診断」を作りました

私は、
海外へ出ることを勧めたいわけではありません。

まずは、 自社の可能性を知ってほしい。

世界という視点で見ると、
今まで気づかなかった強みが見えてくることがあります。

逆に、
今は国内市場に集中した方がいい。
そんな答えになる会社もあります。

それでも構いません。

大切なのは、
思い込みではなく、
客観的に自社を見ることです。

そのきっかけとして、
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まとめ

今回の記事を読んで、 私は改めて感じました。

海外市場は、
売上を増やすためだけの場所ではありません。

国内事業を守るための市場でもあります。

利益を生み出す場所を増やす。
経営の選択肢を増やす。
市場を一つに依存しない。

そうした経営が、
これからますます重要になっていくでしょう。

海外進出は、
大企業だけの話ではありません。

まずは、
世界という視点で自社を見ること。
そこからすべてが始まります。


編集後記

ニュースは、
「何が起きたか」を伝えてくれます。

しかし、
経営者に本当に必要なのは、
そのニュースから 何を学ぶか です。

私はこれからも、
世界市場という視点から、
経営者の皆さまに新しい気づきと選択肢をお届けしていきます。

日本市場の次は、世界市場だ。
可能性を知らないまま、選択しないために。

矢澤 功師
World Shift Program